「サレンダー / マイケル・A・シンガー 著」を読む
2巡目の読み。
1巡目より生々しく感じてドキドキした。
「サレンダー」なんて消極的なイメージの言葉な感じなのに、ここでのそれはめちゃくちゃアグレッシブだ。
それはどうどうと流れる激流の中に、ポーンと手ぶらで飛び込む勇気。
それすら自分に訪れるものは宇宙の贈り物として誠心誠意尽くすという決意。
それがどれほどパワフルなメソッドであるかを実体験で示すこの本は本当に衝撃的だ。
ぼくはコンピュータに魅せられて、途中丸々 10 年ほど( 恐怖から )完全にコンピュータを絶ったにも関わらず、結局 IT系な仕事に巡り合って現在に至ってる。
だからこの人の後半にコンピュータが溶け込んでくるところなんか物凄く興味深くてしょうがない。
もうミッキー師匠!である。
ぼくはボンヤリと大昔思い焦がれてたものを思い出した。
魂、コンピュータ、音楽や絵、これらがお互い交わり生かし合えるようになって、その間を繋ぐ者になれたらなぁと。
まあ、アホな怠け者のボンヤリした夢想だが、ここにそのお手本のようなお方がいたのだ。
スピリチュアルとコンピュータとビジネスがスパイラルを描きながらどこまでも弥栄するドキュメントがここにある。
でも、自分だったら途中で怖気付いてこれ以上の変化が怖くなって流れから引っ込むかもしれない。
ここに彼の信心が命がけのものであることが感じられる。
おそらく、途中下車すると自分という存在が粉みじんになると感じてるのかもしれない。
同時に激流の流れに身を任すことの楽しさを感じている。
「命がけの遊び」が伝説の古武術の達人たちに共通すると甲野善紀さんの本で読んだ気がする。
ってゆーか話がどっか行ってしまった。
つまりミッキー師匠は達人だということで。
達人たちの目標は自己からの完全なる自由ということか。
自分の好き嫌いに振り回されているのは自由ではないのだな。